週刊東洋経済

情報量と分析力で定評のある総合経済誌

担当記者より
2025年6月14日号
2025年6月9日 発売
定価 920円(税込)
JAN:4910201320653

【第1特集】株の道場 激動相場に勝つ株

株式市場はトランプ米大統領の発言次第で激動する状況にあります。関税影響もあり日本企業の今期は6期ぶりに減益となる見通しです。しかし、変化は株式投資の好機です。本特集では、『会社四季報』夏号(6月18日発売予定)の業績予想データを基にした今期好調企業の先取りランキングなど、有望銘柄探しにお役立ていただける情報を満載しています。また、トランプ政策で上がる株など専門家による株式投資のヒントや今後の相場見通しもお伝えしています。ぜひ、参考にしてください。
 

【第2特集】SMBC日興「相場操縦事件」の終着点


約2年にわたった公判が結審。見えてきた事件の本質とは。

担当記者より

特集「株の道場 勝ち抜く株」を担当した山本直樹です。『会社四季報』が発売される前に先取り情報をお届けする、3カ月に1度の定番特集となります。

20年近く前ですが、今は休刊中の株式投資雑誌の編集部に所属し、専門家への取材や原稿の編集を通じて投資に関する多くのことを学びました。とくに株式評論家、故久世雄三氏の連載を担当したことは貴重な経験でした。

原稿には実戦的なアドバイスが豊富に書かれてありましたが、この季節になると思い出すのは「売り値は控えめに。それと薔薇を切るがごとく思い切りよく、スパッと全部処分すること。株はいつでも買える。控えめと思い切りが売りの極意」です。

薔薇は満開前に切ることで次の花が咲きやすくなるそうです。株式投資は買いよりも売りの方が難しいと言われますが、示唆に富んだ助言です。

今回の特集では、トランプ関税で先行き不透明な今期業績予想が見どころの『会社四季報』2025年3集夏号(6月18日発売予定)の先取り情報や、専門家に教えてもらった投資のヒントを満載しました。

トランプ大統領の発言に振り回されている株式市場ですが、大きな変化は儲けの好機です。皆様のご健闘をお祈りしております。

担当記者:山本直樹(やまもと なおき)
『オール投資』、『会社四季報』などを経て、現在は『週刊東洋経済』編集部。

>>週刊東洋経済編集部の制作にかける思い

目次

第1特集
トランプ影響を大胆予想
株の道場 激動相場に勝つ株


減益見通しで目先は下落の可能性も 株価下押しの夏は仕込み場
[インタビュー]エコノミスト グローバルストラテジスト エミン・ユルマズ
 「日経平均は来年5万円に到達 2030年に7万円を超える」
投資のプロが大胆予想! トランプ政策で上がる株・要注意株
トランプ影響造船復権 ②暗号資産 ③米利下げ ④米中対立 ⑤円高加速 ⑥円安回帰

四季報記者の独自ネタを一挙公開! 「夏号」注目の39銘柄
 予想非開示企業や注目6大テーマ
『会社四季報』夏号から サプライズ12銘柄を超先取り!
 
四季報「夏号」を超先取り! 発売前に大公開 獲れたて有望銘柄
6大ランキング
不透明な中でも絶好調 最高益更新100(最高益更新「額」50・最高益更新「率」50)
会社予想は保守的 四季報強気予想100(四季報強気「額」50・四季報強気「率」50)
PBR1倍割れの割安銘柄も 減配なし高配当利回り50
“見直し買い”の期待が持てる 売られすぎ50
一転増益への期待も 上方修正回数50
株価は「ぶり」に敏感 久しぶり最高益50
伝説の編集長が伝授 3カ月後の「秋号」でどう書かれるかを予想

伝説のファンドマネジャーが直伝 投資家 清原達郎
 「株式市場の過熱感は『裁定取引残高』で見抜け」
“億り人”はっしゃん氏(投資家Vチューバ―、ITエンジニア投資家)の投資法
 トランプ関税に負けない 好業績・高配当銘柄はこれだ!
『株式ウイークリー』編集長が発掘 夏相場の注目6銘柄
不確実性高い米国株の今後 いま有望&気をつけたい銘柄20選

第2特集
SMBC日興 「相場操縦事件」の終着点
10銘柄 疑惑招いた売買実態

NEWS&TOPICS最前線
執念を見せたNTTドコモ 悲願の銀行買収に映る焦り
前代未聞の不正融資が横行 落ちた「いわき信組」の信頼
ヤクルト1000が大苦戦 「糖質オフ」で再起なるか


連載
|経済を見る眼|マクロ経済政策における経済学の後退|小峰隆夫
|ニュースの核心|事前に割り引かれた「言論の自由」などありえない|福田恵介
|トップに直撃|大塚商会 社長 大塚裕司
|フォーカス政治|経済交渉、鉄則破ると密約が待つ?|軽部謙介
|マネー潮流|「相互関税」克服後の株式市場|阿部健児
|中国動態|中国経済の虚像を利用する米国学者|梶谷 懐
|財新 Opinion&News|好業績のテンセント、AIが「実のある貢献」
|グローバル・アイ|米軍の装備は時代遅れ、すでに中国に負けている|トッド・バックホルツ/マイケル・ミンドリン
|FROM The New York Times|関税免除の安堵もつかの間 アップルがおびえる新たな脅威
|少数異見|人はなぜ陰謀論にはまるのか
|ヤバい会社烈伝|野中郁次郎と『失敗の本質』 敗北を通して「自分」を発見する|金田信一郎
|知の技法 出世の作法|佐藤流・情報の収集と分析の手法 106 |佐藤 優
|経済学者が読み解く現代社会のリアル|少年犯罪を減少させた 戦後日本の幼児教育普及|森 啓明/ 安藤道人/ 山口慎太郎
|話題の本|『緑地と文化 社会的共通資本としての杜(もり)』著者  石川幹子氏に聞く ほか
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